少額から不動産投資を始める3つの方法とは?メリット・デメリットを解説

2024年8月21日
不動産投資に興味があるけれど、大きな資金を準備するのが難しいと感じていませんか。
そんな方におすすめなのが、少額から始められる不動産投資です。
本記事では、少額から始められる3つの不動産投資方法について、それぞれのメリットとデメリットを詳しく解説します。
少額から不動産投資を始める方法3選
REIT
REIT(リート)は、不動産投資信託と呼ばれる金融商品の一つです。
不特定多数の投資家から資金を集めてオフィスビルやマンションなどの不動産を購入し、そこから得られる賃料収入や売却益を投資家に分配します。
REITは証券取引所に上場しており個別銘柄である場合、株式のように売買が可能です。そのため、少額から始められる不動産投資として人気があります。
REITの運用は不動産投資法人が担当するため、投資家は不動産の管理に手間をかけずに済む点も魅力です。
さらに、さまざまな不動産(オフィスビルや商業施設、ホテル、物流施設など)に投資できるため、リスクを分散させながら安定した収益を狙うことができます。
REITの特徴として、長期的に安定した賃料収入や売却益が得られる不動産に投資するため、安定した分配金が期待できます。
しかし、景気状況や不動産市場の変動により価格が下落する可能性もあることを注意しましょう。
メリット
REITには多くのメリットがあります。それぞれのメリットを見ていきましょう。
- 少額から始められる: 投資のハードルが低く、数万円から始められるため、初心者にも適しています。
- 流動性が高い: 株式と同様に市場で売買ができ、必要なときに現金化しやすいのが特徴です。
- 分散投資が可能: REITにより複数の不動産に投資することで、リスク分散ができます。
- 管理の手間がかからない: プロの不動産管理会社に運用を任せるため、管理の手間はなく運用できます。
- 定期的に分配金が支払われる: 不動産の賃貸収入や売却益が分配されるため、安定した分配金を期待できます。
デメリット
一方で、REITにはいくつかのデメリットもあります。
- 利回りの低さ: REITは長期的に安定収益を狙う投資であり、通常の不動産投資と比較して大きな利回りは期待しにくいです。
- 手数料がかかる: 証券会社に手数料を支払う必要があります。REITファンドの場合、販売手数料や信託報酬も発生します。
- 市場の影響を受けやすい: 景気や不動産市場の動向によって価格が変動しやすく、リスクがあります。
- 元本保証がない: 投資信託であるため、元本保証はなく投資した資金が減少するリスクがあります。
- 上場廃止リスク: 不動産投資法人が倒産した場合、REITは上場廃止となり、売買が困難になります。
不動産小口化商品
不動産小口化商品は、個人投資家が少額から不動産投資を始められる手軽な方法として注目されています。
投資方法は、商業施設やマンションなどの不動産を複数の投資家で共同購入し、利益を分配する仕組みです。
具体的には、1口あたり数万円から投資が可能で、高額な物件にも少額から参加できる点が特徴です。
不動産小口化商品は、不動産特定共同事業法に基づき運営されており、信頼性の高い不動産会社によって提供されています。
不動産小口化商品は購入口数や投資物件を自由に選択することができます。
また、不動産小口化商品には、匿名組合型や任意組合型といった種類があり、それぞれの仕組みによって投資家が受ける利益やリスクが異なります。
匿名組合型は事業者が事業主体となり、任意組合型は出資した投資家たちが共同で事業主体となります。
任意組合型は個人で不動産を取得することになるので相続税対策ができます。
少額から始められる手軽さとプロによる運用管理が魅力の不動産小口化商品ですが、そのメリットとデメリットをしっかり理解することが重要です。
メリット
不動産小口化商品のメリットをご紹介します。
- 少額から投資可能: 1口数万円程度から投資することができます。
- 高額物件に投資できる: 個人では手が届かない高額な不動産にも投資可能で、分散投資がしやすい点が魅力です。
- 運用・管理の手間がない: 不動産会社が運用・管理を行うため、投資家は手間をかけずに利益を得られるメリットがあります。
- 所有権が得られる場合も: 任意組合型では物件の所有権を持つことができ、相続対策としても利用できます。
- 継続的な収益が期待できる: 家賃収入や売却益を分配金として受け取ることで、継続した収益を見込めます。
デメリット
一方、不動産小口化商品には次のようなデメリットがあります。
- 元本保証がない: 不動産の価値が下落するリスクや空室リスクがあり、元本割れの可能性があります。
- 流動性が低い: 不動産小口化商品は流動性が低いため、途中解約できない商品もあります。
- 手数料がかかる: 管理会社に手数料を支払う必要があり、収益が削られることがあります。
- 投資先の選択肢が少ない: 人気のある投資商品は早期に売り切れてしまうことがあります。
- 不動産市場の影響を受けやすい: 不動産市場の変動や経済状況によって収益が左右されやすいです。
- 物件を担保とした融資を受けられないため、購入時には自己資金が必要になります。
不動産クラウドファンディング
不動産クラウドファンディングは、インターネットを通じて少額から不動産に投資できる手法です。
投資家はクラウドファンディングプラットフォームを利用して、物件やプロジェクトの詳細を確認し、興味のあるプロジェクトに資金を提供します。
資金を集めた事業者が不動産の購入・運営を行い、各投資家へ分散させる金融商品です。
不動産クラウドファンディングの大きな魅力は、少額から始められる点です。
多くのプラットフォームでは1万円程度から投資が可能であり、少額でも複数のプロジェクトに分散投資することでリスクを軽減できます。
不動産小口化商品と同様に匿名組合型と任意組合型があります。匿名組合型は、出資金の運用や業務の執行は事業者が行い、任意組合型では投資家が共同で行います。
一方で、不動産クラウドファンディングにはいくつかのリスクも存在します。
プロジェクトの成功や不動産市場の動向に依存するため、予想収益が得られない場合があります。
また、流動性が低く、投資資金をすぐに回収することが難しい場合もあります。
以上の点を踏まえ、不動産クラウドファンディングは少額から手軽に不動産投資を始めたい人にとって魅力的な選択肢となります。
一方で、投資する際には不動産会社の信頼性やプロジェクトのリスクを十分に確認することが重要です。
メリット
不動産クラウドファンディングのメリットは以下の通りです。
- 少額投資が可能: 1万円から投資を始められるため、資金が少ない人でも参加できます。
- 高利回りが期待できる: 他の不動産投資手法と比較して、比較的高い利回りを狙える商品が多いです。
- リスク分散: 複数のプロジェクトに分散投資ができるため、リスクを分散させることができます。
- 手軽で簡単: インターネット上で手続きが完結するため、手間がかからず、初心者でも始めやすいです。
- 透明性が高い: 投資先の情報が公開されており、投資家が詳細な情報を確認して判断できる点が安心です。
デメリット
一方で、不動産クラウドファンディングにはいくつかのデメリットも存在します。
- 元本保証がない: 投資には元本割れのリスクがあり、全額が返金される保証はありません。
- 流動性が低い: 運用期間中は資金を引き出すことが難しく、流動性に欠けます。
- 人気プロジェクトの競争率が高い: 人気のプロジェクトは競争率が高く、募集開始直後に満額になり投資できなくなることがあります。
- 運営会社の信頼性が重要: 信頼できる運営会社を選ばないと、トラブルに巻き込まれるリスクがあります。
- 運用期間が限定される: プロジェクトごとに運用期間が定められており、その期間中に大きな変動があるとリスクが高まります。
通常の不動産投資との違い
通常の不動産投資と少額不動産投資には、大きな違いがあります。
通常の不動産投資では、数百万円から数億円のまとまった資金が必要になることが多く、物件購入や管理費用など、投資額が大きくなることが一般的です。
一方、少額の不動産投資は、一万円から数十万円程度の少額から始められます。そのため、資金に余裕がない人や投資初心者でも手軽に始められる点が魅力です。
また、通常の不動産投資では、投資家が物件の選定、購入、管理を行う必要があります。
物件の維持管理や入居者対応、修繕など、多くの手間と時間がかかります。
これに対して、少額不動産投資は、REITや不動産小口化商品、クラウドファンディングを利用することで、専門家が運用・管理を行います。
投資家は運用の手間をかけずに、不動産投資の利益を得られる点が大きなメリットです。
さらに、通常の不動産投資では、物件の売却やリースのタイミングを見計らう必要があります。
一方で、少額不動産投資では、証券取引所に上場しているREITのように流動性が高く、売買が早く完了します。また、クラウドファンディングでは、運用期間が数ヶ月から1年程度と短期間であることが多く、早期にリターンを得られます。
このように、通常の不動産投資と少額不動産投資は、初期投資額、管理の手間、流動性の面で大きな違いがあります。
投資目的や自分の好みに応じて、自分に合った投資方法を選ぶことが重要です。
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まとめ
少額から不動産投資を始める方法には、以下の3つがあります。
REIT
- メリット: 少額から始められ、流動性が高く、分散投資が可能。
- デメリット: 利回りが低く、手数料がかかる、元本保証がない。
不動産小口化商品
- メリット: 少額から高額物件に投資でき、管理の手間がない。
- デメリット: 流動性が低く、手数料がかかり、元本保証がない。
不動産クラウドファンディング
- メリット: 少額投資が可能で、高利回りを狙え、手軽に始められる。
- デメリット: 元本保証がなく、流動性が低い。人気プロジェクトは競争率が高い。
通常の不動産投資と比べて、少額不動産投資は初期投資額の少なさや管理の手間がかからないこと、流動性が高い点が魅力です。
投資目的や自分の好みに合わせて、適した投資方法を選ぶことが重要です。