マンションで売れる間取りは?出口戦略的には『3LDK』が人気

2025年10月7日
目次
マンションは住む場所であると同時に、大きな資産でもあります。
だからこそ、購入する際は「将来売れやすいかどうか」まで考えて間取りを選びたいもの。
本記事では、売れやすい・売りにくい間取り、間取り別のターゲット層、間取り以外の有利な要素を解説します。
売れやすい間取りは3LDK
マンションで「売れやすい間取り」として定番なのは「3LDK」です。理由はシンプルで、購入層のニーズとぴったり合っているため。
一般的にマンションを購入する層は、夫婦と子どものファミリー層が多め。3LDKは、そのファミリー層が暮らすのにちょうどいい広さなのです。
リビングとダイニングで家族が集まる空間を確保しつつ、子ども部屋と夫婦の寝室。それに加えて、もう1部屋はフレキシブルに使えるというのが理想的。
「子どもが成長しても十分使える」「将来的に在宅ワークや来客用にもできる」といった理由も、3LDKの人気を高めています。
逆に4LDKは売りにくい
一方で、売れにくい間取りは「4LDK」。
まず大きな理由としては価格が高いため。部屋数が多いぶん専有面積も広くなり、その他の間取りよりも高額です。
次に、広さに対するニーズのズレ。子どもが3人以上いる家庭や、二世帯での同居を検討している世帯には合いますが、それ以外には広すぎて使いきれないと敬遠されてしまいます。
また、今挙げた家族構成であればマンションではなく「一戸建て」が選択肢に入ってくるというのも4LDKが選ばれにくい理由です。
もちろん全ての4LDKが「売れない」というわけではありませんが、一般的な需要の多さで見れば3LDKの方が売れやすいです。
間取り別のターゲット層
マンションを売却する際、重要なのはターゲット層を知ること。
間取り別のターゲット層を見ていきましょう。
1K・1DK
1K・1DKは、どちらも1部屋+キッチン(またはダイニングキッチン)というシンプルな間取り。キッチンと居室の間に仕切りがあるため、最低限のプライベート空間を保ちつつ、生活感が出にくいのが特徴です。
特に、家具や荷物が少なく「寝る・食べる・休む」ができればOKという人にはちょうど良いサイズ感です。
【1K】
・1:居室が1つ
・K:キッチン(仕切りあり)
【1DK】
・1:居室が1つ
・D:ダイニング
・K:キッチン
【ターゲット層】
・学生や社会人などの単身者
・家は寝る場所、生活の拠点は外にある人
・とにかく家賃を抑えたい節約志向の人
・最低限の暮らしでOKなミニマリスト
1LDK
寝室とリビングをしっかり分けられる1LDKは、1K・1DKよりもゆとりのある間取りです。一人暮らしでも生活にメリハリをつけたい人にぴったりで、収納スペースやバルコニー付きの物件も多く、ワンランク上の快適さがあります。
少し手狭にはなりますが、パートナーとの二人暮らしにも選ばれることが多いです。
【1LDK】
・1:居室が1つ
・L:リビング
・D:ダイニング
・K:キッチン
【ターゲット層】
・一人暮らしだけど、生活空間に余裕がほしい人
・在宅勤務で寝室と仕事部屋を分けたい人
・趣味の部屋がほしい人
・同棲を始めたばかりのカップル
2LDK
2LDKは「寝室+もう1部屋+LDK」の間取りです。もう1部屋を子ども部屋、書斎、趣味部屋、在宅ワークスペースなどライフスタイルに合わせて使い分けられるのが強み。
広さに「2人暮らし+α」の余裕があるため、将来を見据えた住まいとしても人気です。
【2LDK】
・1:居室が2つ
・L:リビング
・D:ダイニング
・K:キッチン
【ターゲット層】
・共働きで子どもがいない夫婦(DINKs)
・小さな子どもがいる家庭
・将来子どもを持ちたいと考えているカップル
・一人暮らしで広々とした空間を求める人
3LDK
冒頭でも取り上げた3LDKは、個室が3つあるファミリー向け間取り。主寝室・子ども部屋・もう1部屋(来客用やワークスペース)といったように使いやすく、家族構成が変わっても柔軟に対応できるのがメリットです。
部屋数と広さのバランスが良く、マンションを購入する層との相性が良い間取りです。
【3LDK】
・3:寝室や子ども部屋などに使える居室が3つ
・L:リビング
・D:ダイニング
・K:キッチン
【ターゲット層】
・子どもが1〜2人いるファミリー層
・1部屋は書斎やワークスペースとして確保したい共働き夫婦
・親との同居を考えている人
・来客の多い人
4LDK
4LDKは、ゆったりとした空間を求める人に向いている、広めの間取りです。家族全員に個室を持たせたい、または二世帯同居を検討している場合にも検討されます。
そのぶん物件価格は高めで、同価格帯で戸建ても選択肢に入るためライフスタイルとのマッチ度が重要になります。
【4LDK】
・4:寝室や子ども部屋などに使える居室が4つ
・L:リビング
・D:ダイニング
・K:キッチン
【ターゲット層】
・子どもが3人以上いる、または兄弟それぞれに個室を持たせたい家庭
・祖父母との同居を前提とした二世帯ファミリー
・在宅ワークや趣味部屋など、家の中で多目的な空間を持ちたい人
・「一戸建てはイヤ。でも広さは妥協したくない」という都市型志向の人
間取り以外の売れる要素
マンションの売却は、間取り以外にも重視される要素があります。以下に詳しく紹介します。
立地が良い
マンションの価値を決める最大の要素は、やはり「立地」。
どんなに部屋が広くても、設備が整っていても、立地が悪ければ売却は難しくなってしまいます。逆に言えば、多少築年数が古くても、駅近や人気エリアにある物件は需要が落ちにくいとも言えます。
立地が良いと言われる条件の代表は駅から徒歩10分以内。通勤や通学に便利で、天気が悪い日や荷物が多い日でも移動が楽なので幅広い層から好まれます。さらに、スーパーや病院、学校など生活に欠かせない施設が近いことも大きなポイント。子育て世帯であれば小学校が徒歩圏内というだけで購入意欲が高まります。
また、再開発エリアや住み心地で人気が高まっているエリアにある物件も、将来的な資産価値が見込めます。このように立地は、「売却しやすさ」に直結する条件です。
【POINT】
・駅から徒歩10分以内だと需要が安定しやすい
・生活利便施設(スーパー・病院・学校など)が近いとプラス評価
・再開発エリアや人気の街は将来的な資産価値も高まりやすい
築年数が浅い
築年数もマンションの価値を左右する要素のひとつです。
一般的に、築10年以内くらいまでの「築浅物件」は需要が高く、売却する際もスムーズに買主が見つかりやすいです。理由はシンプルで「まだ設備が新しい」「建物の劣化が少ない」という安心感があるため。リフォームや修繕にかかる費用を心配せずに住めるため、買主から見て即決につながりやすいポイントになります。
また、築浅物件は耐震や断熱性能などが新しい基準で建築されていることも多め。住むうえでの安心感があるため、プラスの評価になります。
ただし、築年数が古いから必ず売れないかというとそうではなく、「立地が良い」「大規模修繕済み」といった条件次第で売れることもあります。
【POINT】
・築10年以内は「築浅」とされ、売却が有利になりやすい
・設備が新しいことでリフォーム不要=すぐ住める安心感
・耐震や断熱などの性能が新しいとプラス評価
高階層
マンションの中でも高層階にある部屋は、それだけで付加価値があります。
理由は大きく3つあり、眺望・日当たり・静かさ。
まず、高層階からの眺めは低層階にはない特別感があります。特に夜景や街並み、海などが見える部屋は「景色込みの価値」として人気になることも。日当たりや風通しも良く、明るく開放感のある暮らしをイメージしやすいのも特徴です。
さらに、地上から離れているぶん、車の音や人通りなどの生活騒音も軽減されるのもメリット。「静かに暮らせる環境」として、子育て世帯や在宅勤務の方たちに好まれます。
デメリットとしては、エレベーターの待ち時間が長いこと、階層による価格差など。それでも高層階=希少性があるという印象が強いため、売却時には武器になる要素です。
【POINT】
・眺望が良く「特別感」を演出できる
・日当たり・風通しが良く、明るい部屋になりやすい
・地上の騒音が少なく、静かな環境を確保できる
角部屋
マンションの角に位置する部屋、いわゆる「角部屋」は人気が高いです。
その理由は、窓が多くて明るく、風通しが良いこと。2方向以上に窓があるため、日光が入りやすく、換気もしやすいです。部屋全体が開放的に感じられるので、実際の広さ以上に「ゆとりある空間」として見てもらえます。
また、角部屋は隣接する部屋が少ないため、生活音の影響を受けにくいのもメリット。隣のテレビの音や足音が気になりにくく、静かな暮らしを求める人にとって大きな魅力です。
ただし、窓が多い分だけ冷暖房効率が下がったり、夏は日差しが強すぎたりといったデメリットも存在。それでも「角部屋」というだけでプレミア感があり、売却時のアピールポイントにできることは間違いありません。
【POINT】
・2方向以上に窓があり、明るくて風通しが良い
・隣接住戸が少なく、生活音の影響を受けにくい
・希少性があり、「角部屋」というだけで価値が上がりやすい
周辺環境の治安が良い
マンションの売れやすさは、建物そのものだけじゃなく「周辺環境」にも大きく左右されます。特に「治安の良さ」は、購入希望者にとって安心して暮らせるかどうかの重要な判断基準。夜でも街灯がしっかり点いていて明るい、駅からの道に人通りがある、交番が近いなどは安心材料になります。
逆に、薄暗い道や人通りが少ない場所は、どんなに物件自体が良くても不安要素になってしまうことも。特に、治安の良し悪しは子育て世帯にとっては非常に気になるポイント。「安心して子どもを通学させられるか」「不審者情報はないか」といった視点で調べる人も多いです。
【POINT】
・街灯や人通りがあり、夜でも安心して歩ける環境
・交番や警察署が近いエリアは治安面でプラス評価
・子育て世帯にとって「安心して暮らせる地域かどうか」が大きな決め手
管理体制が整っている
マンションは建物自体が大きな資産。
そのため、「管理体制の良し悪し」は資産価値に影響する要素です。定期的な清掃や修繕があり、エントランスや共用部が清潔に保たれているときちんと管理されている様子が伝わり、買主にポジティブな印象を与えます。
また、管理組合がクリーンに機能していることも重要。修繕積立金の管理や大規模修繕の計画に関わってきますし、買主は「このマンションで安心して住み続けられるか?」を管理組合との相性も含めて見ているためです。
【POINT】
・共用部分の清掃やメンテナンスがきちんと行われている
・管理組合が機能し、修繕計画や積立金が適切に管理されている
・「管理が整っている=資産価値が維持されやすい」という信頼感につながる
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まとめ
マンションをスムーズに売却するには「買主にとって魅力的か?」という視点が不可欠です。その中でも3LDKはファミリー層に広く支持されており、売れやすい間取りの代表。
逆に4LDKのように高額かつ広めの間取りは、ターゲットが限定的になりやすく、売却までに時間がかかることも。加えて、間取り以外にも「立地の良さ」「築年数」「高層階や角部屋のメリット」「周辺環境の治安」など買主が重視するポイントも多数。
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