不動産投資の基礎

短期or長期どっちがいい?不動産クラウドファンディングの運用期間

不動産クラウドファンディング_運用期間

2025年6月17日

「短期と長期、結局どっちが正解?」
不動産クラウドファンディングを始めようとしたとき、気になるのが運用期間の違いです。 資金が戻ってくるまでのスピードや、リスクの感じ方にも関わるポイントなので、しっかり違いを把握した上で決めたいもの。

この記事では、短期運用と長期運用のメリット・デメリットを整理しながら、向いているタイプを解説します。

そもそも運用期間とは?

まず、不動産クラウドファンディングとは、ネット経由で複数の投資家が少額ずつ不動産事業に投資できる仕組みのこと。 そして「運用期間」とは、投資してから資金が返ってくるまでの期間を指します。
3ヶ月〜24ヶ月など、案件によって期間に差があります。
この期間中は基本的に資金を引き出すことができないため、投資判断の重要なポイント。

例えば、運用期間6ヶ月の案件に10万円を投資した場合、その10万円は6ヶ月間その案件に固定されます。
その間は引き出しができず、運用終了後に、元本とあわせて分配金が支払われる設計。
ただし、運用状況によっては分配金が想定より少なくなったり、元本割れするリスクもある点には注意が必要です。

運用期間には短期と長期がある

先述したとおり、不動産クラウドファンディングでは、案件ごとに運用期間の長さが異なります。
一般的に、3〜6ヶ月程度の「短期」案件もあれば、1年以上かかる「長期」案件もあります。
運用期間の長さによって、リスクの感じ方や資金の動かしやすさが変わってくるため、投資を始める前にそれぞれの特徴を理解しておくことが大切。
以下で詳しく見ていきましょう。

短期運用のメリット

資金の流動性が高い

短期運用は、出資してからの回収までが早め。 数ヶ月で運用が終わって分配金+元本が戻ってくるケースが多いため、「必要なときに資金を動かせる」という身軽さがあります。 「急な出費があるかも」「次に使う予定がある」といった人でも使いやすいのがこのタイプです。

乗り換えしやすい

短期で資金が戻ってくるため、次に出てきた魅力的な案件にすぐに乗り換えられます。 投資のチャンスを逃しにくく、「この案件、思ったより微妙かも」と感じた場合も、長く縛られずに済むのがメリット。 フットワークを軽く動きたい人にとっては、使い勝手がいいと言えます。

短期運用のデメリット

案件を探す手間がかかる

短期は運用期間が短いぶん、ひとつの案件が終わるたびに新しいものを探す必要があります。 この手間が面倒に感じる方にとっては、「資金はあっても投資先が見つからない」なんてことも。 投資先を選ぶ時間も意外とかかるので、忙しい人にとってはデメリットになりえます。

収益額が少なめ

短期運用のため、1回あたりの分配金も長期よりは少なめです。 例として、利回り5%(年利)の案件が半年間運用された場合、利回りは約2.5%(年利を日割り計算するため)。 「ガッツリ稼ぎたい」と思っている方は、物足りなさを感じるかもしれません。

長期運用のメリット

安定した収益が期待できる

長期ファンドは、1〜3年などまとまった期間で運用されるため、定期的に分配金がもらえる設計になっていることが多いです。 毎月や四半期ごとに配当があると、ある程度予測できる収益が続くのが魅力。 これは短期型のファンドでは味わえない、じわじわ蓄積されるリターンと言えます。

手間が少ない

長期ファンドは、一度申し込んだらしばらくの間放置でOK。 「投資先を探す」「再投資のタイミングを考える」といった手間が減るので、日々の生活が忙しい人でも続けやすいです。 じっくり落ち着いて投資したいというスタイルの方に向いています。

長期運用のデメリット

資金が拘束される期間が長め

運用期間中は、案件にもよりますが基本的には出資金を引き出せないと思っておきましょう。 「2年間の運用」だったら、その2年間は資金がロックされるということです。 もし運用期間の途中で「急にまとまったお金が必要になった」となっても引き出せないため、生活資金まで投資に回してしまうのはNGです。

より良い案件が出ても乗り換えできない

「もっと利回りが良い案件が出てきた」「短期で勝負したい」と感じても、資金を移動できるのは運用終了後。 長期運用中は資金が固定されているため、新しいチャンスを逃してしまう可能性もあります。 柔軟に投資先を変更したい方には、この点が少しデメリットに感じられるかもしれません。

短期と長期、どっちがいい?

「短期運用と長期運用、結局どっちを選んだらいいの?」と悩む方も多いはず。 投資期間を短くするか、長くするかは、資金に対する考え方やリスク許容度によって変わってきます。 それぞれの向いている人を紹介します。

短期運用が向いている人

投資初心者で、投資の流れを体験しながら慣れていきたい人

短期間で投資のステップを短く繰り返せるため、実体験として学びやすいです。 成功も失敗も小さめなので、まず始めてみたいという方におすすめ。

魅力的な案件があれば、すぐに乗り換えたい人

短期型は資金の回収も早いから、気になる新しい案件が出たときに乗り換えやすいです。 タイミング重視の人や、いろんな案件を試したい人に向いています。

資金を長くロックしたくない人

急な出費に備えたい人や、万が一のときのためにお金は動かせる状態で持っておきたいという人にとっては、短期型のほうが不安材料が少なめです。

投資先のチェックが苦にならない人

案件が終わるたびに次を探す必要があるので、「案件選びも楽しめる」「調べものが好き」というタイプの人には向いています。 逆に、探すのが面倒な人にはちょっと手間に感じるかもしれません。

長期運用が向いている人

時間をかけてお金を育てたい人

「すぐに増やす」よりも、「じっくり育てる」ことに価値を感じる人は、長期運用との相性が良いです。 分配金をコツコツ受け取りながら、資産をゆるやかに増やしていく感覚が好きな人にとっては、焦らず向き合えるでしょう。

数年単位で使う予定のない余剰資金がある人

「このお金は当分使わない」と明確に割り切れる資金がある人は、長期運用がぴったり。 資金を預けたままにしても困らない余裕があるからこそ、慌てずに成果を待つことができます。

案件を探したり管理したりするのが面倒な人

「こまめにチェックしたり、乗り換えたりするのは正直面倒」という人には、ほったらかしで運用できる長期がおすすめです。 一度申し込めば、あとは基本的にお任せ。 生活や仕事に追われていても投資を続けられるのが魅力です。

市況に変動があっても一喜一憂しない人

長期運用は、数年単位で資金を預けるスタイルだから、その間に景気や不動産市況が変動することも。 こうした変化に対して、その都度焦ってしまうタイプの人だと長期運用はかえってストレスになるかもしれません。 逆に、「変動の波はあるもの」と受け止めてどっしり構えられる人なら、長期運用との相性が良いでしょう。

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※不動産特定共同事業法とは?

不動産特定共同事業法とは、不特法と呼ばれる法律で、不動産特定共同事業の健全な発展と投資家の保護を目的に施行された法律です。
複数の投資家から出資金を募り、集めた資金で不動産の取得や運用を行い、その収益を投資家に分配する事業を指します。
つまり、不動産クラウドファンディングは、不動産特定共同事業法に基づいて行われる投資なのです。
不動産特定共同事業は、国土交通大臣または都道府県知事の許可を受けた認可事業者のみが運営できるものです。
不動産特定共同事業者に対しては、資本金や財産的基礎、人的構成など、さまざまな要件が定められており、要件を満たした事業者のみ不動産特定共同事業者としての許可が与えられます。
この不特法の中で契約の形を匿名組合型、任意組合型に分けています。



まとめ

不動産クラウドファンディングの運用期間は、大きく短期と長期の2種類に分かれます。
短期運用はスピーディーかつ柔軟に動きたい人、長期はじっくり資金を育てたい人に向いています。

どちらを選ぶかは、投資として固定できる資金がどの程度あるか、投資に割ける時間、リスクの許容度によっても変わってきます。 Myアセットでは1口1万円、3ヶ月から始められる「Myファンドクラウドファンディング」をご用意していますので、ぜひご覧ください。