不動産クラウドファンディングとは?メリット・デメリットを解説!

2024年8月21日
目次
不動産クラウドファンディングは、新しい不動産投資方法として注目されています。
2017年に「不動産特定共同事業法」が法改正され、今では多くの不動産会社が不動産クラウドファンディングのサービスを提供しています。
本記事では、不動産クラウドファンディングの仕組みやメリット・デメリットについて、詳しく解説します。
不動産クラウドファンディングとは
不動産クラウドファンディングは、複数の投資家から少額の資金を集め、不動産事業に投資する仕組みです。
この方法では、インターネットを通じて資金を募り集めた資金を元に事業者が不動産を購入・運営し、得られた利益を投資家に分配します。
不動産クラウドファンディングの特徴は、少額から投資できる点にあり、資金に余裕のない投資家でも参加しやすいことです。
投資額は各クラウドファンディングによって異なりますが、1口1万円から始めることも可能です。
不動産クラウドファンディングでは、投資する物件の詳細がインターネット上の情報ページに公開されています。
情報ページには、物件の概要、エリア、配当利回りの目安などが記載されており、投資家は自分が良いと思う不動産に投資することができます。
運用期間はプロジェクトによって異なり、短いもので1年未満から2年程度、長いものでは10年などの期間が設定されています。
不動産特定共同事業法について
不動産クラウドファンディングは、「不動産特定共同事業法」に基づいて運営されています。
この法律は、投資家の保護と事業の適正な運営を目的としており、事業者が一定の基準を満たすことを求めています。
具体的には、資本金や宅地建物取引業の免許取得など、厳しい条件が課されており行政機関から認可を受けた事業者が不動産クラウドファンディングを始めることができます。
参照元:不動産特定共同事業の許可の要件(https://www.mlit.go.jp/tochi_fudousan_kensetsugyo/tochi_fudousan_kensetsugyo_tk5_000001_00010.html)
任意組合と匿名組合の違い
不動産クラウドファンディングでは、「任意組合」と「匿名組合」の2つの形式があります。
それぞれの違いを理解することで、より自分に適した投資方法を選ぶことができます。
任意組合は、投資家が事業者と共同で不動産を所有し、運営する形式です。
投資家は不動産の一部を所有し、不動産会社が不動産の運営を代行します。
この形式は投資額が大きくなることが多く、投資期間も長期にわたることが一般的です。
したがって、安定した長期的な運用を目指す投資家に適しています。
一方、匿名組合は、投資家が不動産会社に資金を預け、その資金で不動産を運用する形式です。
投資家は不動産を持たず、運用益を分配金として受け取ります。
この形式は少額から始められ、運用期間が比較的短いのが多いことが特徴です。
そのため、短期間でリターンを得たい投資家に向いています。
どちらの形式にもメリットとデメリットがありますので、投資目的やリスクの許容範囲に応じて選択することが重要です。
不動産クラウドファンディングのメリット
少額から不動産投資を始められる
不動産クラウドファンディングの大きな魅力は、少額から投資を始められる点です。
通常の不動産投資では多額の初期費用が必要ですが、クラウドファンディングでは1万円程度の資金から参加できます。
これにより、初心者や資金に余裕のない方でも、不動産に投資できるメリットがあります。
少額投資が可能なため、分散投資もしやすくリスク管理にも役立ちます。
利回りが比較的高い
不動産クラウドファンディングは、比較的高い利回りを期待できる投資方法です。
一般的に3%~8%の利回りが見込まれており、低金利が続く現代において魅力的な収益を得られる可能性があります。
さらに、不動産価格の上昇や賃料収入の増加により、安定した収益が期待できます。
ただし、リスクも伴うため、プロジェクトの選定は慎重に行う必要があります。
不動産クラウドファンディングのデメリット
元本保証はない
不動産クラウドファンディングのデメリットは、元本保証がない点です。
投資対象の不動産価格が下落した場合や空室が続くと収益が減少し、元本割れのリスクがあります。
また、自然災害や不動産会社の経営破綻など、予期せぬトラブルによっても損失を被る可能性があります。
投資はあくまで自己責任で行う必要があり、リスク管理が重要です。
すぐに売ることができない
不動産クラウドファンディングでは、投資した資金をすぐに現金化することが難しいです。
例えば、上場株式のように投資をしてすぐに売却することはできません。
一般的に、運用期間が設定されており、その期間が満了するまで資金を引き出すことはできません。
クラウドファンディングのプロジェクトにもよりますが、急な資金需要が発生した場合でも、途中解約が認められないプロジェクトもあるため、事前に確認が必要です。
他の少額からできる不動産投資との違い
不動産クラウドファンディングと似た投資手段として、REIT(不動産投資信託)や不動産小口化商品があります。
それぞれの特徴を理解し、投資先を選ぶことが重要です。
REIT(不動産投資信託)
REIT(不動産投資信託)は、不動産を専門に運用する投資信託です。
多くの投資家から資金を集め、オフィスビルや商業施設、住宅などに分散投資し、運用益を投資家に分配します。
REITの大きな特徴は、証券市場で取引されるため流動性が高く、すぐに売買できる点です。
一方で、不動産クラウドファンディングは特定の不動産に直接投資し、収益を分配するため、投資対象の選定や運用期間が異なります。
不動産小口化商品
不動産小口化商品は、不動産を小口に分割して販売し、複数の投資家が共有する形で投資を行います。
この投資方法では、投資家が物件の一部を所有することになります。
物件の選定や運用は不動産会社が行い、運用で得た利益を投資家に分配します。
一方、不動産クラウドファンディングは、オンラインで全ての手続きを完了できるため、時間や場所を問わず投資が可能です。
Myファンドクラウドファンディングとは
Myファンドクラウドファンディングは、不動産特定共同事業法に基づく電子取引認可を受けた不動産ファンドです。
Myファンド クラウドファンディングなら「まとまった資金不要」「不動産投資の知識不要」「不動産管理の手間不要」で、 1口1万円から不動産投資が始められます。
不動産の選定・取得・運用・売却は全て不動産のプロである株式会社Myアセットが行います。
現在運用中のクラウドファンディングについては、下のボタンからご確認ください。
まとめ
不動産クラウドファンディングは、少額から不動産投資を始められる手軽な方法です。
以下のポイントを参考にして、自分に合った投資方法を見つけましょう。
メリット
- 少額から投資が可能。
- 利回りが比較的高い。
- 不動産管理の手間が省ける。
デメリット
- 元本保証がない。
- 投資資金の流動性が低い。
他の投資手段との違い
- REITは流動性が高く、株式市場の影響を受けやすい。
- 不動産小口化商品は不動産の一部を所有し、不動産会社から運用益を投資家に分配する。
不動産クラウドファンディングを始める際は、各投資方法の特徴を理解し、自分の投資スタイルやリスク許容度に合わせた選択を心掛けましょう。